とよだの腹
宴の終わり 第二部 「オリンピック雑感」
いや オリンピックはやっぱりいいなぁ

スポーツは戦闘の代替行為である という説を重用すれば 
メダルの取得にこそ価値があるともいえようが 
一流アスリートが 一流のパフォーマンスを見せてくれた それにより 大いに心が揺さぶられた 
これがすべてである気もする

1.吉田沙保里と伊調馨

この二人の世間的評価の違いには いっつもモヤモヤさせられてきた
五輪三連覇・世界選手権十数連覇 ふたりは同等の実績を重ねてきた
しかし かたや 霊長類最強女子の称号と国民栄誉賞 かたや なにもなし 
伊調はどう思ってきたんだろう

二人の立ち位置が 少しわかった瞬間があった
女子レスリングの初日 (金を3つ獲った日な) 登坂と土性は「ヨシダ、ヨシダ」と言っていたが
伊調は孤高のサムライのような姿であった
そうか 吉田はシンボリックな女王であり 伊調はサムライであったのだ
だから伊調は逆転で金を獲れた
吉田は前回五輪がピークであったのだろう しかし女王にされてしまった故 そこで吉田は降りられなかった
よく銀を獲れたと思う 素晴らしい選手である
選手団の主将にまで祭り上げられて 全国民・全世界から勝手に金は当然と思われて・・・
でも 彼女は神でも天才でもない 
一生懸命トレーニングを積んで 一生懸命頑張って 努力の果てに金を重ねてきた「人間」なのだ
女王は「老い」を口にすらさせてもらえなかった
臣下の人民どもが 勝手に女王は老いない と プレッシャーをかけ続けてきたからなぁ

素晴らしい「銀」である そして伊調は素晴らしい「金」である 伊調も評価してやってくれよ



2.福原愛と千葉すず・浅田真央

昔々(岩崎恭子と同じ頃)水泳界に「千葉すず」という天才スイマーがいた
ビジュアルも素敵な美少女スイマーだったんでな 一気にアイドル化した
強かったしな
メディアは一斉にすずを追った メダルを獲って当然との風潮を作り上げた 
しかし重圧をかけ続けられたすずは五輪で敗れ去る
(代わりに金を獲ったのが なんの重圧も掛からなかった中学生 岩崎恭子であった)

メディアの酷さはなぁ 岩崎恭子を称賛しながら千葉すずをバッシングにかかったのだ
ついにすずはキレる
「私は楽しむためにオリンピックに来た」
「そんなにメダルメダル言うんなら 自分で泳いで獲ればいい」
「日本人はメダル気違いだ!」

すずの気持ちもよぅ分かる
勝手に重圧をかけ 練習時間に食い込んできて 負けたら叩くのか
オイラもそう思うわなぁ

ただ この発言は物議を呼ぶ
気違い が放送禁止用語であったらしい また水連批判とも取られたようだ すずは干される
しばらく彼女は消える

そして 次の五輪の前 彼女は復活する
代表選考レースで 年度の世界最高タイムを叩き出すのである
しかし 水連は彼女を無視する 五輪代表に選ばず 彼女はついに終わってしまうのである

ただ 悲劇の天才スイマー 千葉すずが残したものがひとつあった

それは メダル、メダル の風潮を変えたことである
民衆は 千葉を叩いて悪かった と 反省したのであろう
それまでの「メダルを獲って」「頑張って」から 「楽しんできてね」に応援の言葉が変わった

明らかに「日本のために勝ってくれ」から「ベストパフォーマンスをしてきてくれ」に変わった一瞬があった
そう 一瞬である

勝たねば意味がない から 参加することに意義がある に変えた千葉すず
しかし それを真っ向からひっくり返した一言を あるアイドルアスリートが発する
泣き虫愛ちゃん 福原愛 である

「オリンピックの舞台は楽しめそうですか?」のインタビュアーの問いに 
表情も変えずに 彼女はこう言い放つ

「遊びに来たワケじゃありませんから!」 ・・・!


マスコミに干渉されまくった ふたりのアイドルアスリートは まったく正反対の対応をしたのか
いや 根っこは同じなんだろう

 私たちは私たちのベストを尽くす 
 外野が 他人が ではない 私は私のベストを尽くす    それだけなんだろうなぁ



何故 福原愛は人気があるのか

これはもう オイラの主張する「福原愛現象」が正鵠を得ていると思う
福原愛現象・・・ それは その人物がまだ未成熟な時期から その成長過程をみんなが見てきた
疑似「娘」であり 疑似「孫」であり 疑似「妹」であり 
家族の一員であるかのような疑似体験をみんながしてきた 感情移入の最たる現象を言う

似たような例が フィギアの浅田真央である
14才で年齢制限で五輪に出られなかった時から 国民は真央を追ってきた
今だ人気NO.1の女子アスリートであろう
世界王者に君臨しながら ついにぞ五輪の金に手が届かなかった

しかし 前回の冬季五輪
全世界は6位の真央に「金メダル以上」の称号を与えた

(北海道における大泉洋も似たような存在だが 彼はアスリートではないので今回は触れぬ)


メダルを獲るための一生懸命パフォーマンスにも メダルを獲れなかったパフォーマンスにも その物語に 

   
     人々は心を揺さぶられるのである 

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