とよだの腹
読書  「蜜蜂と遠雷」
恩田陸が ようやっと直木賞を取った 
良かったなぁ と思う

このオバちゃん なかなか「腕」をもっておってな
(いや失礼 彼女はオイラより若い女性であった オバちゃんはないな)
非常に文章力のある作家さんである

蜜蜂と遠雷

  「蜜蜂と遠雷」 恩田陸 著  幻冬舎


直木賞の選考委員は 浅田次郎や宮部みゆきがやっておるんでな
まぁ ちゃんと「読める」方々がやっているので 順当な結果であったろう


皆さんにも お奨めするぞ
読んで損しない傑作である 
まぁ長編なので疲れるがな ず~っと読み続けていいな と思わせる居心地の良い小説であった
間違いなく 恩田陸の代表作のひとつになると思う


・・・と 偉そうに書いているが 実はそんなに恩田作品を読んでいるわけではない

「夜のピクニック」が本屋大賞を取ったんで そこで初めて恩田作品に触れた
老若男女 誰に薦めても 嫌がられないであろう さわやかな本でな
そこを皮切りに 何冊か読んだ

その何冊か の中に デビュー作の「六番目の小夜子」があってな
この人は「導入」が上手いなぁ と感心した
「導入」という表現が分かりにくければ「設定」と言おうか 実に設定が上手い

ただ・・・
ここからは恩田陸ファンに怒られそうだが 素人の一読者の戯れ言と読み飛ばしてほしいのだが
初期の作品には重大な弱点が見えてしょうがなかった
「重大な弱点」?・・・ そう あれだけ素晴らしいストーリー展開をしながら
「伏線の回収」が 実にへたくそなのである

あれだけ 素敵な伏線を張り巡らせておいて この終わり方はなかろう と残念になるのだ
なんで ひとつひとつ 伏線を回収していってくれんのか 回収しない伏線はもはや伏線ではない
ここらへんが宮部みゆきとの違いである

  いや 宮部作品の中にも あえて伏線を回収していないものがある
  ベスト オブ ミステリー の「火車」である

  (ネタバレ失礼)
  火車の中で 主人公(犯人)が登場するのは 長編の最後の数ページである
  みんなが主人公を追っているのに 500ページ以上主人公は出て来ない
  
  最後に出てきたんなら 回収してるやん ともいえるが
  ついにぞ主人公は ひと言も肉声を発せず終わるのだ 主人公が真犯人かどうかすら確定していない
  しかし 読み終えて その余韻に震えるのだ 
  あぁこんな終わり方もあるのか いや これ以上の終わり方はない と見事に完結させている

しかし 恩田にはこんな芸当はできていなかった



「蜜蜂と遠雷」 を 読み進めながら 最後の方になると それだけが気になった
あぁ この人は淡々と物語を終えていくんだろうなぁ いや その淡々こそが この人の味なのかもしらん

淡々と この物語が閉まっても この心地よい世界に浸れただけで 素晴らしい傑作であろう
伏線と回収 それだけが素敵な物語ではない


   物語が終わった






そして 最後のページ そこに「文章」はなかった・・・  なかったが

その最後の1ページだけで この長い物語の伏線がすべて回収してあった



   見事だ!

オイラ 打ち震えながら 本を閉じた 
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